JPEN
岩手県の風景(浄土ヶ浜)
Food Culture

岩手県の調味料

塩の道が、山へ運んだ味。

浄土ヶ浜Photo: Raita Futo from Tokyo, Japan / CC BY 2.0

Recommended Items

まずはこの3本

佐々長醸造 老舗の味 つゆ
岩手県 / 花巻だし無添加天然醸造
佐々長醸造 老舗の味 つゆ
「かけるもの全てを美味しくする、早池峰の湧水仕込み。」
¥1,397 / 500ml
詳しく見る →
八木澤商店 奇跡の醤
岩手県 / 陸前高田醤油
八木澤商店 奇跡の醤
「津波を越えて甦った、もろみの一滴。陸前高田、再生の醤油。」
¥1,980 / 150ml×2本
詳しく見る →
薪窯直煮製法 のだ塩
岩手県 / 野田村天日
薪窯直煮製法 のだ塩
「薪の炎で四日間。塩の道が残る、岩手・野田村の直煮塩。」
¥1,160 / 200g
詳しく見る →

三陸のリアス海岸と、内陸の北上高地。海と山は近いのに、あいだには険しい峠があります。野田村で薪を焚いて煮詰めた塩は牛の背に載せられ、内陸へ運ばれました。その道は塩の道と呼ばれています。

陸前高田の醤油蔵は、東日本大震災で建物を失いました。それでも醸造を再開できたのは、事前に研究機関へ預けてあったもろみの菌が残っていたからです。土地の味が人の手で継がれた例として知られています。

岩手の調味料の背景

岩手は南北に長く、内陸と沿岸で成り立ちが違います。内陸の花巻や一関では、醤油やつゆの醸造が古くから続いてきました。沿岸の陸前高田や気仙沼寄りの一帯は、三陸の海と結びついた食文化を持っています。

塩もこの県の産物です。九戸郡野田村では、薪を焚いた釜で海水を煮詰める製法が受け継がれてきました。かつては牛の背に塩を積んで内陸へ運んだ「塩の道」があり、沿岸で採れた塩が内陸の醸造を支えるという関係が成り立っていました。

津波を生き延びたもろみ

陸前高田の八木澤商店は文化4年(1807年)創業の蔵です。2011年の東日本大震災で、150年使い込まれた気仙杉の木桶ごと、蔵は津波に流されました。残ったのは工場の外壁だけでした。

ところが震災前、微生物の研究のために釜石市の水産技術センターへ預けていたもろみがありました。瓦礫を掻き分けた先で、倒れずに残った一つのロッカーの上から、そのもろみが見つかります。蔵付きの菌が生きていたことで、蔵の味を再び立ち上げることができました。この経緯から生まれた醤油が「奇跡の醤」です。現在、陸前高田は発酵のまちを掲げた復興に取り組んでいます。

郷土料理と調味料

わんこそば
一関・花巻に伝わる食べ方です。何杯も重ねるため、つゆは濃すぎず飽きのこない加減に整えられます。岩手でつゆの醸造が発達した背景のひとつです。
ひっつみ
小麦粉を練った生地を手でちぎり、醤油仕立ての汁で煮込む家庭料理です。具材の出汁と醤油だけで味を決めるので、醤油の質がそのまま出ます。

岩手県の蔵元・醸造元

この土地を掘り下げた読みもの

無添加めんつゆの選び方:原材料表示で見るべき3点
無添加めんつゆの選び方を原材料表示から解説。「だし入り」と化学調味料の見分け方、ストレートと濃縮の違い、明治39年創業の岩手・佐々長醸造のつゆとともに紹介します。
読む →

近くの県もめぐる

東北ぜんぶを見る →