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埼玉県の風景(川越 時の鐘)
Food Culture

埼玉県の調味料

川が支えた、江戸の台所。

川越 時の鐘Photo: Zairon / CC BY-SA 4.0

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まずはこの2本

金笛 丸大豆しょうゆ
埼玉県 / 川島醤油無添加木桶仕込み
金笛 丸大豆しょうゆ
「寛政元年から12代。木桶が並ぶ川島の観光蔵の看板。」
¥1,283 / 1L
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金笛 春夏秋冬のだしの素
埼玉県 / 川島だし
金笛 春夏秋冬のだしの素
「杉桶で寝かせた醤油を土台に、だしを合わせた。薄めて使う万能つゆ。」
¥1,009 / 1L
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荒川と入間川に囲まれた川島のあたりは、江戸へ物を送る舟運の通り道でした。地元で穫れた大豆と小麦を仕込み、川を下って江戸へ運ぶ。醤油の蔵が江戸期からこの地に続いてきた理由です。

草加せんべいのように、醤油を塗って焼く食べ方も根づいています。醤油が身近にあることが、そのまま土地の食べものの形になりました。

埼玉の醤油はまろやかで、甘みを感じるとされる

埼玉の醤油はまろやかで、口当たりに甘みを感じるとよく言われます。関東の濃口の系譜にありながら、九州の甘口醤油のように糖分を加えて甘くしているわけではなく、丸大豆仕込みや長期の木桶熟成から生まれるうまみのふくらみが、そう感じさせているとされています。

この味わいが育った背景には、川越や川島の穀倉地帯で穫れた大豆・小麦、荒川や入間川の水があります。江戸に近い消費地の口に合わせて調整されてきたこと、蔵ごとに木桶で一年以上寝かせるゆっくりとした造りが続いてきたことも、まろやかさの一因と考えられます。

江戸期から続く、関東醤油の一角

埼玉の醤油醸造は江戸期にさかのぼります。比企郡川島町の笛木醤油は寛政元年(1789年)創業で、いまも12代続く蔵として知られています。川越藩の穀倉地帯だったこの土地では大豆と小麦が身近に穫れ、仕込んだ醤油は荒川や入間川の舟運で江戸へ運ばれていったとされています。

醤油発祥の地そのものは千葉県の野田・銚子や和歌山県の湯浅など諸説があり、埼玉が発祥というわけではありません。ただ、江戸を支える関東醤油の産地の一つとして、この土地の蔵が果たしてきた役割は小さくなく、川島や川越、日高など県内各地に古い蔵が今も残っています。

郷土料理と調味料

冷汁うどん(すったて)
夏の埼玉で親しまれてきた冷たいうどんです。すりごま・味噌・きゅうり・大葉・みょうがなどを冷水で溶き、ゆでたうどんをつけて食べます。農林水産省「うちの郷土料理」にも収録されており、麦の産地らしい涼やかな一皿です。
煮ぼうとう
深谷を中心に食べられてきた、幅広の生麺と地元の野菜を醤油仕立ての汁で煮込む料理です。麺を打ち粉ごと汁に入れるためとろみがつきます。渋沢栄一が好んで食べたと伝わり、農林水産省「うちの郷土料理」にも収録されています。
忠七めし
比企郡小川町の割烹「二百餘年」に伝わる名物めしです。海苔・わさび・柚子を薬味に、熱いだしをかけていただきます。日本五大名飯の一つに数えられるとされ、醤油だしの香りが土地の食文化を伝えます。

埼玉県の蔵元・醸造元

この土地を掘り下げた読みもの

丸大豆醤油と普通の醤油の違い:原材料表示の「脱脂加工大豆」を読み解く
丸大豆醤油と脱脂加工大豆の醤油の違いを、原材料表示の読み方から解説します。大豆の油分がもたらすまろやかさの理由と、埼玉・川島の木桶蔵が守る丸大豆仕込みの一本も紹介。
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